PERIODONTAL
当院は予防歯科先進国スウェーデンの考え方を取り入れています。
世界で主流になりつつある患者さんに優しい歯周ポケット内のバイオフィルムコントロールを取り入れています。
歯周病に対して歯茎を切ったりしない非外科処置を心掛けています。
柔らかい歯石、硬い歯石を感知してチップ先端に伝えるフィードバック機能・オートチューニング機能搭載していますので
歯面を傷つけにくく、痛みの少ない歯石取りが可能になりました。
(サンスター財団出典)
口臭測定器(オーラルクロマ)
口臭の3大原因物質であるVSC(硫黄化合物)である硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファィドを検出します。
位相差顕微鏡(P-SCOPE)
お口の中には、300~500種類の菌がいます。すべてが悪い菌ではありませんが、歯周病を悪化させる悪玉菌が存在します。見えないお口の細菌を見えるように可視化出来る特別な顕微鏡です。歯周病の悪玉菌が増えていないか調べることが出来ます。
歯周病とは、細菌によって歯肉に炎症をひき起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気のことで、結果的に歯を失う原因となります。
歯垢(プラーク)は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。
これはブラッシングだけでは取り除くことができません。この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けます。
歯周病は、日本人の40歳以上の80%がかかっていると言われています。
静かな病気(slient disease)と言われており、初期の段階ではほとんど自覚症状がないまま進行して自覚症状(下記のような)が出た時には歯周病がかなり進行している場合が多いです。症状が進行していれば、最悪、抜歯しなければならないこともあります。予防と早期治療が必要です。
<歯周病の症状 例>
●歯ぐきからの出血●口臭●口の中がネバネバする●歯ぐきが腫れる●歯ぐきが下がった●歯がグラグラする
お口の中にはおよそ300~500種類の細菌が住んでいます。
これらは普段あまり悪いことをしませんが、ブラッシングが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。
これを歯垢(プラーク)と言い、粘着性が強くうがいをした程度では落ちません。
この歯垢(プラーク)1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ、むし歯や歯周病をひき起こします。
その中でも歯周病をひき起こす細菌が特異的に存在していることが解明されています。
p.gingivalis T.denticola T.forsythensisの3菌はRed Complex(レッドコンプレックス)と呼ばれ凶悪な歯周病菌です。
プラーク=歯垢(細菌とその産生物)を毎日ブラッシングで除去していくことが大切です。歯周病を予防していくためには、あなたの力が必要です。きた歯科ではあなたが上手なブラッシングが出来るようにお手伝いします。ブラッシングで分からないところや心配な点は、医師、歯科衛生士にどんどん質問して聞いて下さい。
共犯者である歯石は、軽石のように小さい穴が無数にあいており、細菌のすみかを提供しています。そのため歯に付着した歯石を除去していく必要があります。歯周病が悪化して歯周ポケットが深くなっていくと空気が嫌いなp.gingivalis(ジンジバリス)菌などにとっていいすみかを与えることになります。そのため歯周病が進みやすい環境下になります。歯周ポケットをなるべく浅くしてメンテナンスしやすいように治療してあげる必要があります。
[特徴]
赤紫色歯肉
歯と接している歯肉が更に腫れる。
ブラッシングで出血や膿がでる。
歯と歯の間が広がり、食べ物もよく詰まる。
歯肉が退縮して歯が長く見える。
歯周ポケットが深くなり骨(歯槽骨)が溶ける。
次のことも歯周病を進行させる因子となります。
1.歯ぎしり、くいしばり、かみしめ
2.不適合な冠や義歯
3.不規則な食習慣
4.喫煙
5.ストレス
6.全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)
7.薬の長期服用
●糖尿病
歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いという疫学調査が複数報告されています。
さらに最近、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになってきました。つまり、歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっていると考えられるようになってきたのです。
歯周病治療で糖尿病も改善することも分かってきています。
●狭心症・心筋梗塞・脳梗塞
歯周病原因菌などの刺激により動脈硬化を誘導する物質が出て血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)が出来血液の通り道は細くなります。プラークが剥がれて血の塊が出来ると、その場で血管が詰まったり血管の細いところで詰まります。
頸動脈や心臓から血の塊やプラークが飛んで来て脳血管が詰まる病気です。歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になり易いと言われています。
血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や治療は、より重要となります。
●早産・低体重児出産
妊娠している女性が歯周病に罹患している場合、低体重児および早産の危険度が高くなることが指摘されています。
これは口の中の歯周病細菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかといわれています。その危険率は実に7倍にものぼるといわれ、タバコやアルコール、高齢出産などよりもはるかに高い数字なのです。
生まれてくる元気な赤ちゃんのために、確実な歯周病予防を行いましょう。
●誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎とは、食べ物や異物を誤って気管や肺に飲み込んでしまうことで発症する肺炎です。
誤嚥性肺炎の原因となる細菌の多くは、歯周病菌であると言われており、誤嚥性肺炎の予防には歯周病のコントロールが重要になります。
●骨粗しょう症
骨粗鬆症の中でも閉経後骨粗鬆症は、閉経による卵巣機能の低下により、骨代謝にかかわるホルモンのエストロゲン分泌の低下により発症しま閉経後骨粗鬆症の患者さんにおいて、歯周病が進行しやすい原因として最も重要と考えられているのが、エストロゲンの欠乏です。
エストロゲンの分泌が少なくなると、全身の骨がもろくなるとともに、歯を支える歯槽骨ももろくなります。また、歯周ポケット内では、炎症を引き起こす物質が作られ、歯周炎の進行が加速されると考えられています。
閉経後の女性は、たとえ歯周炎がなくても、エストロゲンの減少により、歯周病にかかりやすく、広がりやすい状態にあると言えます。
1.歯周組織検査
プラーク付着の状態、歯茎からの出血、ポケットの深さ、歯の動揺度等を調べますエックス線写真を撮影して歯の周りの歯槽骨の状態を確かめます。
この検査は、最初だけでなく、治療によって病気が治っているかを確かめるため、検査します。
2.歯周基本治療
①プラークコントロール(歯垢の除去)
歯周病やむし歯の原因のプラーク=(細菌とその産生物)ですので、歯から取り除く必要があります。
歯周病を予防していくためには、患者様の毎日のブラッシングが非常に大切です。
歯科医師や歯科衛生士はきちんとみがけるようになるまで、指導を行います。
②歯肉縁上歯石、歯周ポケット内の歯肉縁下歯石の除去
超音波スケーラー、ハンドスケーラーなど専用の器具を用いて除去します。
歯周ポケットが深い患者様には、痛くないように麻酔をして歯肉縁下歯石を除去します。
P-maxプラス(超音波スケーラー)
ニュートロンテクノロジ搭載・・・チップに応じた最適の周波数を自動的に選択し、チップが歯面にあたって負荷がかかると瞬時にパワーを補正し、安定した歯石除去が可能です。
③かみ合わせの調整
基本治療により歯周組織が改善され、ポケットの深さが浅く4mm以下に維持されればメインテナンス(定期検診)に移行します。
3.歯周外科処置
①フラップ手術(Flop 手術)
歯周基本治療で5mm以上の歯周ポケットが残ってしまった方にポケット内で細菌が生息し、ブラッシングで除去できない状態や、歯周病の進行が進んでしまった状態に対して外科的にポケットの深さを減少させる手術です。
歯茎を切開して歯根を明視化することによって歯石・プラークを確実に除去しやすくなります。
②再生療法
エムドゲイン療法、GTR法、GBR法など
参考文献 日本臨床歯周病学会HP一部抜粋
動画 日本歯周病学会 (スケーリング・ルートプレーニング)
サンスター財団 (口腔の健康と全身疾患)